ホームページを更新しているのに検索順位が上がらない場合、原因は更新の量ではなく、土台が整っていないことにあります。Y県の建設会社A社では、特別な施策を一つもせず、当たり前のことを順番にやっただけで、3ヶ月以内に「地域名+工務店」の検索で1ページ目に入りました。

この記事は、ホームページは持っているのに問い合わせにつながっていない、工務店・建設会社の経営者向けです。

何をしたら1ページ目に入ったのですか?

やったことは6つだけです。順番も含めて、そのまま並べます。

順 やったこと
1 各ページのタイトルとメタディスクリプションの整理
2 不要なページを削除し、見やすく整理
3 「なぜこの会社を選ぶのか」を打ち出す
4 Search Consoleでインデックス登録
5 記事を更新し、その都度インデックス登録
6 見出しの語句を意識して書き、その考え方を社内で共有

新しい手法は一つもありません。特別なことをしたのではなく、当たり前のことができていなかっただけです。

着手前の順位は9〜10位、検索結果の2ページ目の頭でした。ここは「あと少し」ではなく、ほとんど見られない位置です。多くの利用者は1ページ目で完結するため、2ページ目は存在しないのとほぼ変わりません。

更新していたのに、なぜ上がらなかったのですか?

A社は放置していたわけではありません。ホームページの更新自体は続けていました。それでも順位が動かなかった理由は3つあります。

タイトルとメタディスクリプションが整理されていなかった

検索結果に表示されるのはこの2つです。ページの中身がよくても、ここが曖昧だとクリックされません。しかも検索エンジンは、このページが何について書かれているかをタイトルから判断します。ここが整っていないと、内容が良くても評価されません。

ページが多すぎて、何の会社か伝わらなかった

長く運用しているサイトほど、役目を終えたページが残ります。利用者から見ると情報が探しにくくなり、検索エンジンから見ると「何が主題のサイトか」が分かりにくくなります。

そもそも検索エンジンに認識されていないページがあった

これが最も見落とされがちです。公開しただけでは、検索エンジンがそのページを見つけているとは限りません。実際にA社では、インデックス登録されていないページが多数ありました。登録されていないページは、どれだけ良い内容でも検索結果に一切出てきません。順位以前の問題です。

まず何から手をつけるべきですか?

順番が重要です。A社では次の3つを先に片付けました。

1. タイトルとメタディスクリプションを整理する

全ページを一覧にして、そのページが何について書かれているかを1行で書き直します。地味な作業ですが、費用がかからず効果が出るのが早い施策です。

2. 不要なページを消す

「いつか使うかも」で残っているページを削除します。増やすより減らすほうが効きます。残ったページに評価が集まり、利用者も迷わなくなります。

3. 「なぜこの会社を選ぶのか」を打ち出す

ここが最も時間をかけた部分です。施工実績や対応エリアを並べるだけでは、他社と区別がつきません。その会社の商品を選ぶ理由を言語化し、ページの中心に据えました。

検索エンジンは、利用者にとって価値のあるページを評価します。同じような情報が並んでいるだけのページは、いくら数を増やしても順位は上がりません。

記事を書く前にやることはありますか?

あります。Search Consoleでのインデックス登録です。

A社ではここが抜けていました。ページを作っても検索エンジンに認識されていなければ、存在しないのと同じです。まず既存ページの登録状況を確認し、未登録のものを登録しました。

記事を公開した後も、その都度インデックス登録を依頼します。自然に認識されるのを待つより早く、作業は数十秒で終わります。

記事を書き始めるのは、この確認が済んでからです。 順序を逆にすると、書いた記事が誰にも届かないまま積み上がります。

記事はどう書けばいいですか?

A社では、見出しの語句を意識して書くようにしました。

利用者が実際に検索する言葉を見出しに使う、というだけのことです。社内の呼び方ではなく、お客様が使う言葉で書きます。専門用語で書かれた見出しは、検索する人の言葉と一致しません。

そしてもう一つ、この考え方を社内で共有したことが効きました。担当者1人が理解していても、書く人が変われば元に戻ります。書き方の基準を共有したことで、その後の記事の質が安定しました。

外注する場合も同じです。制作会社に任せきりにせず、なぜその書き方をするのかを社内で理解しておくと、契約が終わった後も成果が続きます。

あえてやらなかったことは何ですか?

順位が上がった理由は、やったことだけでは説明できません。やらなかったことも同じくらい重要です。

Google広告を出さなかった

サイトの質が低いまま広告を出すと、クリック課金は発生するのに問い合わせにはつながりません。お金でアクセスを買っても、受け皿が整っていなければ意味がないためです。まず土台を直し、広告はその後という順番を守りました。

被リンクを無理に集めなかった

外部サイトからのリンクを不自然に増やす手法は、短期的に効くことがあっても、後で評価を落とすリスクがあります。目先の順位のために、後で取り返しのつかない状態を作りませんでした。

低品質な記事を量産しなかった

本数を増やせば上がるわけではありません。中身の薄い記事はサイト全体の評価を下げます。数より、1本ずつ意味のある記事を書くほうが結果的に早いというのが、この案件で得た実感です。

結果、何が変わったのか

順位以上に大きかったのは、問い合わせの変化です。

電話での問い合わせは、それまで0件でした。 施策後は月に2〜4本、コンスタントに入るようになりました。件数だけ見れば多くありませんが、工務店の1件あたりの受注額を考えれば、事業への影響は小さくありません。

もう一つ、経営者の方に知っておいていただきたいことがあります。

順位が上がった時点では、社内の反応はほとんどありませんでした。 SEOの知識がない方にとって、検索順位は実感の湧く数字ではないからです。社内が動いたのは、実際に電話が鳴り始めてからでした。

これは「順位は目的ではない」という当たり前の話でもあります。順位は問い合わせにつながって初めて意味を持ちます。取り組みを社内で共有するときも、順位ではなく問い合わせ件数で語るほうが伝わります。

よくある質問

Q. どれくらいの期間で効果が出ますか?

A社の場合は3ヶ月以内に1ページ目へ入りましたが、これは着手前の順位が9〜10位で、土台の問題がはっきりしていたためです。順位が大きく離れている場合や、競合が多い地域では、半年程度を見ておくのが現実的です。着手して1〜2ヶ月は順位より、検索結果への表示回数が増えているかを見てください。

Q. 記事は何本くらい書けばいいですか?

本数の目安を先に決めないでください。A社では記事の量産をあえて避けました。まずタイトルの整理と不要ページの削除を済ませ、そのうえで意味のある記事だけを書いています。土台が整っていない状態で本数だけ増やしても、順位は動きません。

Q. 制作会社に任せていれば順位は上がりますか?

上がるとは限りません。A社も更新自体は続けていましたが、順位は動きませんでした。ホームページを作ることと、検索で見つけてもらうことは別の作業です。契約内容にSEOが含まれているか、含まれている場合は何をするのかを確認してください。

まとめ

この案件でやったことは、繰り返しになりますが特別なものではありません。

  • 検索結果に出る情報(タイトル・説明文)を整える
  • 不要なページを消し、選ばれる理由を打ち出す
  • 検索エンジンに認識させる
  • そのうえで、意味のある記事だけを書く

当たり前のことができていない会社が多い、というのが実際のところです。 逆に言えば、順番どおりに片付けるだけで差がつきます。

自社のホームページがどの段階でつまずいているのか判断が難しい場合は、現状を拝見したうえでお伝えしています。まず何から手をつけるべきかだけでも構いませんので、お問い合わせからご相談ください。