新しく取得したドメインは、検索で評価されるまで数ヶ月かかるのが通常です。東京都S区の美容サロンでは、それが1ヶ月で「地域名+業種」の検索1ページ目に入りました。

ただし、これは施策だけで説明できる結果ではありません。 条件に恵まれた面もあります。この記事では何をやったかに加えて、どこまでが再現できる話なのかも含めて書きます。サロン・店舗など、地域のお客様を相手にする事業の経営者向けです。

1ヶ月で1ページ目に入った理由は何ですか?

要因は3つあると考えています。

# 要因 自分たちでできるか
1 ページのタイトルと説明文を整えた できる
2 検索ではなくマップ側(MEO)に力を入れた できる
3 有力なポータルサイトからの被リンクが最初からあった 条件次第

1と2は、どの会社でも取り組めます。3は、たまたま良い条件が揃っていたというのが正直なところです。ここを施策のように語ると誤解を招くので、先にお伝えしておきます。

新しいサイトはなぜ上がりにくいのですか?

新規ドメインには実績がないためです。

検索エンジンは、そのサイトがどれだけ信頼できるかを、他サイトからの参照や運用の積み重ねから判断します。作ったばかりのサイトにはその材料がありません。内容が良くても、評価されるまでに時間がかかります。

ここを誤解して、公開直後に「順位が上がらない」と判断し、作り直しや広告出稿に走ってしまう例をよく見かけます。新しいサイトが最初は表示されないのは、失敗ではなく通常の状態です。判断を急がないでください。

一般的には、新規ドメインで検索結果の上位に入るには半年程度を見込みます。1ヶ月というのは通常より明らかに早いというのが前提です。

最初にやったことは何ですか?

各ページのタイトルとメタディスクリプションの整理です。ここは前回ご紹介した工務店の事例とまったく同じです。

検索結果に表示されるのはこの2つで、検索エンジンもタイトルからページの主題を判断します。新規・既存にかかわらず、ここが最初です。

新しく作るサイトでは、この作業を最初から正しくやれるという利点があります。既存サイトのように、過去の積み重ねを解きほぐす必要がありません。新規ドメインは不利な面ばかりではないということです。

地域のお客様を相手にする事業では、ここで一つ押さえておくことがあります。タイトルに地域名を入れることです。

お客様は「業種名」だけでは検索しません。「地域名+業種名」で探します。それなのに、店名とキャッチコピーだけのタイトルになっているサイトは少なくありません。これでは、探している人の言葉と一致しません。

店名を出したい気持ちは分かりますが、まだ知られていない店名で検索する人はいません。知られていない段階では、探されている言葉に合わせるほうが先です。

サロンや店舗でMEOが効くのはなぜですか?

前回の工務店と最も違ったのがここです。この案件では、通常の検索対策より**MEO(マップ検索への対策)**に力を入れました。

理由は、業種によってお客様の探し方が違うからです。

サロンや美容室、飲食店のように「近くの店を探す」性質の業種では、検索結果の上部に地図と店舗一覧が表示されます。利用者の多くはそこで比較を終えます。 通常の検索結果を下までたどる人は、思っているより多くありません。

一方、工務店やリフォームのように検討期間が長い業種では、利用者は複数のページを読み比べます。この場合は記事やサービスページの中身が効きます。

つまり、同じ「ホームページで集客したい」でも、業種によって力を入れる場所が変わります。 どちらが優れているという話ではなく、お客様がどう探すかに合わせるということです。

エステサロンや美容室で「ホームページを作ったのに反応がない」という場合、そもそも力を入れる場所が違っている可能性があります。

MEOとは何を整えることですか

聞き慣れない言葉かもしれませんが、Googleに登録した自店の情報を整える作業だと考えてください。ホームページとは別に、地図に表示される店舗情報が存在します。

一般的に見られるのは次のような点です。

  • 業種の分類が正しく設定されているか
  • 営業時間・電話番号・住所が最新か
  • 店内や施術内容が伝わる写真が載っているか
  • 口コミに反応しているか

どれも難しい作業ではありません。ホームページを作り直すより先に、ここが空欄のままになっていないかを確認する価値があります。 費用もかかりません。

被リンクは自分で集めるべきですか?

集めるものではありません。結果として付くものです。

この案件では、有力なポータルサイトからの被リンクが最初からありました。そこからの流入があったため、立ち上がりの勢いが通常より良かったと考えています。1ヶ月という速さは、この影響が大きかったはずです。

ここで注意していただきたいのは、「被リンクが効くなら集めればいい」ではないということです。

前回の工務店の事例では、無理な被リンク集めをあえて避けたと書きました。矛盾しているように見えるかもしれませんが、別の話です。

  • 関係のあるサイトから自然に付いたリンク … 評価につながる
  • 順位のために不自然に増やしたリンク … 後で評価を落とすリスクがある

今回のポータルサイトは、業種として自然な掲載先でした。すでに登録しているポータルや業界サイトがあるなら、その情報が最新かを確認する価値はあります。ただ、リンクを増やすこと自体を目的にすると逆効果になります。

この結果はどこまで再現できますか?

正直にお伝えすると、1ヶ月という期間はそのまま期待しないでください。

条件を並べると次のようになります。

  • ページの土台を最初から正しく作った … 再現できる
  • 業種に合わせてMEOに力を入れた … 再現できる
  • 有力なポータルからの被リンクが最初からあった … 条件次第

3つ目が効いた分だけ、通常より早く立ち上がりました。同じ条件がない場合、期間は伸びます。

とはいえ、1と2は誰でもできることです。期間は変わっても、順番と力の入れどころは同じです。 そこを外さなければ、時間はかかっても同じ場所には辿り着けます。

よくある質問

Q. 新しくホームページを作る場合、どれくらいで効果が出ますか?

一般的には半年程度を見込んでください。この事例が1ヶ月だったのは条件が良かったためで、標準的な期間ではありません。最初の1〜2ヶ月は順位そのものより、検索結果に表示された回数が増えているかを見てください。表示回数が動いていれば、認識され始めています。

Q. MEOとSEOはどちらを優先すべきですか?

お客様の探し方で決まります。サロン・飲食店・美容室のように「近くの店を探す」業種はマップ側の影響が大きいため、MEOを優先する価値があります。検討期間が長く比較検討される業種では、ページの中身に力を入れるほうが効きます。両方を薄くやるより、どちらかに寄せるほうが結果が出ます。

Q. ポータルサイトには登録したほうがいいですか?

その業種で自然な掲載先であれば、登録する価値はあります。ただし、リンク獲得を目的に無関係なサイトへ大量に登録するのは避けてください。評価を落とすリスクがあります。判断の基準は「そのサイトからお客様が実際に来るか」です。

まとめ

この事例から持ち帰っていただきたいのは、次の2点です。

業種によって力を入れる場所が違います。 近くの店を探される業種なら、ホームページの記事を増やす前にマップ側を整えるほうが早く効きます。

そして、期間は条件によって変わります。 1ヶ月という数字だけを見て「うちも」と考えると、判断を誤ります。再現できるのは順番と力の入れどころであって、期間ではありません。

自社の業種ではどこに力を入れるべきか、現状を伺ったうえでお伝えしています。今のホームページを見直すべきか、それともマップ側が先かという段階のご相談でも構いませんので、お問い合わせからご連絡ください。