現場写真の整理でAIが効くのは、写真そのものの仕分けではなく、写真に添える文章と台帳づくりです。撮影の手間は減りませんが、その後の作業は減らせます。
この記事は、工事写真の整理に毎月まとまった時間を取られている、工務店・専門工事業の経営者向けです。
どこに時間がかかっているのですか?
写真整理と一口に言っても、実際には性質の違う作業が混ざっています。
| 作業 | 中身 | AIで減らせるか |
|---|---|---|
| 撮影 | 現場で撮る | ✕ 減らない |
| 選別 | 使う写真を選ぶ | △ 判断が要る |
| 命名・振り分け | 工事名・工程で分ける | ○ 規則が決まれば |
| 説明文の作成 | 各写真に添える文章 | ◎ 最も効く |
| 台帳・報告書化 | 写真をまとめて資料にする | ◎ 効く |
多くの会社が「整理が大変」と言うとき、実際に時間を食っているのは下の2つです。撮った写真を選ぶ作業ではなく、それに文章を付けて形にする作業が重い、という構造になっています。
どう任せればよいですか?
写真を渡して全部やらせようとせず、作業を分けて、文章の部分だけを任せるのが現実的です。
- 撮影の段階で情報を残す。工程名や場所を口頭でメモに残しておくと、後の文章化が一気に楽になります
- 説明文をまとめて作る。写真の内容と工程を伝えれば、報告書に載せる文章の下書きが出てきます
- 書式を先に決める。「工程・場所・確認事項」のように項目を固定しておくと、毎回同じ形で出せます
注意点が1つあります。AIが出した説明文をそのまま提出しないでください。 写真の中身を実際に見て判断できるのは現場の人だけです。書式を整えるところまでをAIに任せ、事実確認は人がやる、という分担にしてください。
検査や提出用の書類では、記載内容の正しさが求められます。ここを省くと、時間を減らした以上の手戻りが発生します。
もう1つ、撮影のルールを先に揃えておくと効果が上がります。同じ工程を毎回同じ角度で撮る、黒板の写り方を統一する。人が見て分かりやすい写真は、AIに説明文を作らせるときにも扱いやすくなります。撮り方がばらついていると、後工程をいくら効率化しても限界があります。
irohaの見解
写真整理をAIで完全自動化しようとすると、たいてい失敗します。写真の中身を判断する部分に人が要るためです。
一方で、判断を人が残したまま、その前後の文章作成と体裁づくりだけを任せれば、確実に時間は減ります。ここは規則的な作業なので、AIの得意分野とよく合います。
弊社は日報についても同じ考え方でご案内しています。書く手間を減らすのであって、確認をなくすのではありません。 確認まで省こうとした時点で、それは効率化ではなく品質の放棄になります。
まとめ
- 減らせるのは撮影や選別ではなく、説明文と台帳づくり
- 書式を先に決めておくと効果が大きい
- 写真の中身の確認は人が担当する。ここは省かない
自社の写真整理のどこを任せられるか整理したい場合は、お問い合わせからご相談ください。現在の作業の流れを伺ったうえでご提案しています。