従業員10人以下の会社ほど、AI導入の効果は出やすいというのが弊社の見方です。規模が小さいことは不利ではありません。ただし、大きな会社とは効果の出る場所が違います。

この記事は、規模が小さいことを理由にAI導入を見送っている、小規模事業者の経営者向けです。

なぜ小さい会社のほうが出やすいのですか?

意思決定と実行の距離が近いためです。

大きな組織では、導入までに稟議、部門調整、教育が必要になります。決めてから現場が動くまでに時間がかかり、その間に温度も下がります。10人以下の会社では、決めた人がその日から使えます。

もう1つは、一人が複数の役割を持っていることです。営業も経理も広報も同じ人がやっている場合、1つの業務が軽くなると、その人の時間がそのまま他に回ります。分業が進んだ組織では、こうはいきません。

小さい会社が不利なのは、専任の担当を置けないことです。ここは事実ですが、専任が要るような使い方をしなければ問題になりません。

どこで効果が出ますか?

「本業ではないのに、やらざるを得ない作業」に効きます。

業務 なぜ効くか
案内文・お知らせの作成 頻度は高いが、本業の時間を削っている
打ち合わせの記録 後回しになり、溜まってから苦労する
SNS・ホームページの文章 手が回らず、止まったままになりやすい
長い資料の要約 読む時間そのものを減らせる

いずれも、やらないと困るが、やっても売上に直結しない作業です。小規模の会社ではこうした作業が経営者に集中しており、ここが軽くなる効果は数字以上に大きくなります。

始め方も大きな会社とは変えてください。全社的な計画は要りません。経営者自身が1つの作業で使ってみて、続くかどうかを見る。これで十分です。

irohaの見解

弊社自身、大きな組織ではありません。そのうえで日常の業務にAIを組み込んでおり、規模の小ささが障害になったことはありません。

むしろ、小さい会社ほど試して合わなければやめるという判断が早くできます。大きな投資を先に決めてから使い方を考えるのではなく、使ってみてから広げる。この順番が取れることが、小規模事業者の利点です。

「うちの規模では早い」という判断は、多くの場合、規模ではなく始め方の問題です。大がかりな導入を思い浮かべているために、自社には無理だと感じてしまう。実際に必要なのは、月々の負担が小さい範囲で1つの作業を任せてみることだけです。

合わなければやめればよく、その判断も自分でできます。小さい会社にとっては、これが最大の強みになります。

まとめ

  • 決めた人がその日から使えるのは、小さい会社の利点
  • 効くのは、本業ではないのにやらざるを得ない作業
  • 全社的な計画は不要。経営者が1つ試すところから

自社の規模で何ができるか知りたい場合は、お問い合わせからご相談ください。業務の内容を伺ったうえでご提案しています。